アウトライン~ドラマのネタバレあらすじ・感想

文章の練習がてら、ドラマのあらすじをまとめています

「わろてんか」第19週 第108回『最高のコンビ』

あらすじ

四郎はてんと風太に、コンビを解消し北村笑店も辞めると言って驚かせる。
四郎とならやれると思っていたリリコは、新しい相方を用意すると言う風太にも首を振る。
隼也はミス・リリコアンドシローの似顔絵饅頭をリリコに見せると、お茶でも入れようか、と慰める。

てんは栞に報告しに来ていた。
栞は、新しい事をしようとすると周りとの軋轢は避けられないと言う。
トーキー映画には莫大な費用が掛かるが、栞は大衆に夢を売るためにも、必ず周りを説得してみせる、と宣言。
てんが面白いと確信しているなら、それを四郎にきちんと伝えるべきだと言う。
そしててんに一枚の書類を見せた。
漫才師として成功した後のリリコを起用した映画の企画書だった。
ここからが腕の見せ所だ、と栞はてんを励ました。

四郎がマンマンでみんなに別れの挨拶をしていると、てんがやってきた。
直にリリコも呼び出されると、てんは2人の前で改めて「しゃべらん漫才」についての思いを伝えた。
女が男を言い負かすのが面白い。キツイ事言っても、二人の間に信頼関係があるから客も安心して笑えるのだと。
漫才大会で客が笑ったのは、四郎の失敗ではない。それをカバーしようとするリリコのなりふりかまわない姿がウケたのだ。
万丈目と歌子は、芸人は笑ろてもろてなんぼ、だと諭す。
楓は完成したばかりの「しゃべらん漫才」の台本を四郎に手渡した。
てんは、四郎は誰にもないものを持っていると告げた。それは、楽器でしゃべる事だと。

マンマンでは真剣に台本を読み込む四郎の姿があった。
リリコたちはそれを固唾をのんで見守っていた。

風鳥亭では風太がリリコの新しい相方を見繕っていたところだった。
そこに2人が飛び込んできた。
四郎は、もう一度、ミス・リリコアンドシローをやらせて欲しい、と願い出る。
そして台本を広げ、「まだセリフが多い」と次々に赤線を引いていく。
「すんまへん」と謝りながらも、セリフを削り続ける四郎。
ミス・リリコアンドシローは「しゃべらん漫才」として再出発するのだった。

雑記

「芸人はわろてもろてなんぼ」万丈目さんの言葉が真理すぎる。
セリフを謝りながら消していく四郎さんの生真面目さが可愛い。
何より、この1週間でリリコと四郎の信頼関係が深まる感じがありありと感じ取れて良かったな。

「わろてんか」第19週 第107回『最高のコンビ』

あらすじ

四郎はしゃべらず、リリコだけがしゃべくる漫才を提案したてんだったが、四郎は自分が「笑われる」事に納得がいかない。
一緒に稽古を続けて来たリリコも、てんの案には反対だった。

てんは楽屋を訪れ、2人に唐突な言い方をしたことを謝るが、四郎はしゃべくり漫才をものにする、と躍起になる。

楓は「しゃべらん漫才」の台本に悩んでいた。
万丈目は、一人しか喋らないのは漫才ではなく漫談だと言う。
そして良い台本とはコンビ2人の魅力を引き出すものだと伝えた。

隼也はキースとアサリの似顔絵が入った紅白饅頭の試作品を風太に見せた。
さらに外国のように売店で取り扱う品数を増やしてはどうかと言う。

ミス・リリコアンドシローの漫才は、依然客の笑いが取れない。
四郎が1人で稽古していると、風太がやってきた。
上手くならないとしゃべらせてもらえない、そう理解していた四郎は、てんの言い草を風太に愚痴った。

風太はてんに、しゃべくりこそ漫才だと自論を述べ、四郎がやりたくないと言うのを無理強いするのも良くないと言う。
2人を自分に預けて、手を引くように告げる風太
おトキは堪りかねて、風太を責め立てる。
2人の夫婦ゲンカはどこか可笑しく、隼也やてんも思わず笑顔に。
てんは改めて「夫婦ゲンカは面白い」と確信する。

てんはリリコを呼び出し、改めて謝ると、しかしいい加減な気持ちで言ったのではないと釈明する。
てんはしゃべらない漫才が、四郎の魅力を引き出せると考えていた。
みんなを信じて欲しい、と言うてんに、リリコは四郎と話してみると約束する。

マンマンで食事をとるリリコと四郎。
リリコは一度試しに「しゃべらん漫才」をやってみよう、と誘う。
四郎が上達するほどに、客の笑いが取れない事をリリコは気付いていた。
成功すればお金も得られ、ドイツにも行ける。良かれと思って言ったリリコの一言に、四郎はこれまでにない険しい顔を見せた。
ドイツ行きのための金儲けの手段として頑張っていたのではなく、芸と真剣に向き合っていたつもりの四郎。それをリリコだけは理解してくれていると思っていたからだ。
悔しさのあまり、涙を滲ませ怒る四郎。
「解散や!」と叫びリリコの元を去るのだった。

雑記

上達すればするほどウケないって言うのは何とも複雑。
今で言う「キャラ」が芸風に合っていない状況なんでしょう。
そりゃ喋らなくて良いよ、って言われたら無能扱いされたと感じてガッカリするよねえ。ようやく上達してきたのに。

「わろてんか」第19週 第106回『最高のコンビ』

あらすじ

マンマンにて、雑誌やブロマイドに使う写真をどれにするかなど盛り上がる、おトキ、楓、歌子。
てんは、まずリリコと四郎の漫才をどうにかしようと考える。
そこに、キースとアサリがやってきた。
リリコと四郎の稽古を見ていた2人は、彼らの漫才は力が入り過ぎていて、見ている方も緊張してしまうのだと言う。
納得するてんに、キースは緊張せず、2人らしく漫才できる方法を見つければ良いとアドバイスした。

風太に売店を任された隼也は、渋々売り子をするが思うようには売れない。
買ってもらうには工夫が必要だと言う亀井。
夏の暑い日に、てんが氷の上で冷やし飴のビンを転がした逸話を隼也に話して聞かせる。

リリコは、なぜドイツに行きたいのかと四郎に尋ねる。
四郎は音楽家にとっての夢の国だと目を輝かせる。
ドイツ語は喋れるのかと言うリリコに、動揺する四郎だったが、リリコは夢をかなえるためにもますます頑張らなくては、と言う。

隼也はキースとアサリの似顔絵を描き、てんに見せる。
これを使って饅頭の売り上げを伸ばそうと考えていた。

稽古を続けるリリコと四郎。四郎のしゃべりも随分と上達し、詰まらずに話せるようになっていた。
四郎はリリコの作った不格好なおむすびを、美味しいと言ってほおばった。

マンマンで、歌子が作った洋風弁当を試食する、てん、おトキ、楓。
寒い時期にはぜんざいも出せば売れるだろうと盛り上がる。
そんな中、いつものように万丈目と歌子の言い合いが始まる。
勢いに押される万丈目、途切れなくしゃべり倒す歌子。
てんは、ミス・リリコアンドシローの初舞台を思い出していた。
しどろもどろの四郎と、しゃべりまくるリリコ。
「2人らしくやれる方法」に辿り着いたてんは、急いで2人をマンマンに呼び出した。
やってきた四郎にてんは言う。

「四郎さん、高座でしゃべるの、やめまへんか?」

雑記

さすがキース、アサリ師匠。適切なアドバイスでてんを見事アシスト。
積み上げて来た努力と自信が滲み出て、ベテランの風情が漂ってましたねえ。
万丈目と歌子のやり取りは本当に面白くて、特に歌子役の枝元萌さんは今まで目立った活躍はなかったのが不思議なくらい、達者だなと思いました。
間合いも絶妙なんですけど、芸人さんではないと知って驚きました。

以下、書き起こし。文字にしても独特の語調がないと面白さは伝わらないですね。

~略 歌子「なにが編集長や、モンシロチョウみたいな顔して」
   万丈目「なんやモンシロチョウて」
   歌子「え!?あんたモンシロチョウしらんの?」
   万丈目「し、知っとるわ!」
   歌子「ほな、あんたモンシロチョウの何知ってんねや」
   万丈目「え?」
   歌子「どこの生まれや。兄弟何人おる?すきな食べもんは」
   万丈目「いやいや、何や知ってるとか…」
   歌子「アホ!好きな食べもんぐらい知ってるやろ。モンシロチョウの好きなもんは蜜や蜜、花の蜜!ホンマそれでよう編集長がつとまりまんなあ!」~略

マシンガンみたいに畳みかけられて、すっかり押されて言いよどんでしまう。
言いがかりが不条理であればあるほど面白いんですよね。

アンナチュラル#4

あらすじ

UDIラボでは見学説明会が行われていた。
ミコト(石原さとみ)は、交通事故死では遺体の解剖はほとんど行われない事、UDIラボでは交通事故死の解剖率を50%にまで上げる事を目標としている事などを説明していた。

説明会が終わるとサングラス姿の怪しげな女性がミコトに近づいた。
養母の夏代(薬師丸ひろ子)だった。
夏代はUDIラボに仕事の依頼で来ていた。

バイクの単独事故で死亡した佐野祐斗(坪倉由幸)。現場にブレーキ痕などもない事から、居眠り運転などの可能性が疑われていた。
この解剖を明日、UDIラボで行うのだと言う。

佐野は妻、可奈子(戸田菜穂)と息子の祐(藤村真優)、娘、百合奈(野田あかり)の三人家族。
バイクの任意保険は切れており、死亡保険は出ない。
生命保険にも入っておらず、貯金もない。妻の可奈子には頼る当てもない、と窮地に立たされていた。
可奈子によると、佐野は月140時間を超える残業をしており、過労が疑われた。
認められれば労災案件。賠償金を請求できる。
佐野が働いていたのは「しあわせの蜂蜜ケーキ」を製造する工場だ。
「しあわせの蜂蜜ケーキ」はテレビで紹介されて以降、大人気になっていた。

工場長の松永(春海四方)は、規定の時間以上の残業はないと主張。
一週間前にバイクを修理したバイク屋の店長木村(阿部亮平)は完璧に修理し、ブレーキの不調はないと言う。
同じく一週間ほど前に診察を行った病院の弁護士、田中(菊田大輔)は、CTで異常はなかったと主張した。

過労なら工場。
事故なら修理屋。
病気なら病院。がそれぞれ責任を負う可能性があったため、この三者も解剖の日に結果を聞きに来ると言う。

本来なら誰がどこで解剖するかと言う情報は明かされない方が良い、と言う神倉(松重豊)。
解剖医を逆恨みしたり、解剖結果を改ざんするよう脅されたりする恐れがあるからだ。
夕子(市川実日子)はそれを聞いて「法医学者本人が殺人犯なら証拠を隠せる」と言う。
ミコトはその言葉に、中堂(井浦新)と烏田(吹越満)の会話を思い出していた。

佐野の解剖はミコトが行っていた。一方、坂本(飯尾和樹)が辞職した中堂班では神倉が駆り出されていた。
そんな中、解剖写真の撮影をしていた久部(窪田正孝)が、不審な貼り紙を見つける。
「お前のしたことは消えない。裁きを受けろ」と書かれた紙は、昨日の見学会の日に貼られたものだと思われた。
夕子は、一般見学者に解放されていない解剖室に貼られていた事を重視し、貼り紙を調べると言う。

佐野の解剖の結果、死因はクモ膜下出血。衝突によるものか、それ以前に起きたのかは詳しく分析しないとわからない。

結果を聞き、松永、木村、田中の三者は口々に責任を押し付け争う。
特に工場長の松永は、佐野が認められていないバイク通勤で事故を起こしたことに言及。
可奈子が終電過ぎまで働かせ、タクシー代も出ないのだから仕方なかったのだと言い返すも、帰りが遅かったのは浮気でもしていたのではないか、とまで言い出す。

夏代は、過労と未払いだけでも認めさせようと言うが、夫の死を悲しむ暇もない可奈子は、戦う気力すら失っていた。
息子の祐も、工場のために頑張っていた父が裏切られた事に傷ついていた。

久部は休学の延長手続きのため、大学に顔を出していた。
親が「医者以外、人間じゃない」と言う考えの持ち主だったため、休学しても大学を辞めると言う選択肢はなかった。
「ニセ医学を切る」と言うブログを運営していた事がきっかけで、2つのバイトを掛け持ちしている事を話す久部。
友人たちは「何めざしてんの」と問うが、久部は答えられなかった。

ミコトは同期との食事会中に、中堂が以前、殺人容疑で逮捕された事を知る。
証拠不十分で不起訴になったが、かん口令が敷かれていたため、公にはならなかったのだ。

貼り紙を調べていた夕子だったが、指紋を始め有力な証拠は見つからない。
夕子が貼り紙にこだわっていたのは、彼女が以前、既婚者と知らず5年交際した男の妻に、職場まで乗り込まれた過去があるからだった。
神倉も、自分あてではないかと不安がる。
厚労省時代、意見が対立した相手が飛ばされ、その後、無数の無言電話が掛かってきた事があるからだ。
ミコトは2人に、脅迫されているのは自分だと言う。
週間ジャーナルで顔写真や名前が出た事で、過去の事件の関係者が嫌がらせをしてきたのだろうと。

ミコトは残業して、佐野の脳のCTを調べていた。
そこに中堂がやってきて、脅迫状は自分あてだと言う。
根拠は?と詰め寄るミコトに、中堂は何枚もの脅迫状を見せた。

週間ジャーナルがミコトをバッシングした事に負い目を感じていた久部は、心配だからバイクで送る、と言う。
ミコトは「あきちゃんみたい」と笑うと、自宅で食事でもどうかと誘い、それがセクハラに当たると気付いて慌てて撤回する。

久部は夕子に、女性が一人暮らしの部屋に誘う心境を尋ねた。
夕子は好意があるか、興味がないかのどちらかだと答える。
さらに久部は、ミコトに「あきちゃんに似てる」と言われたことを話すと、夕子は「あきちゃん」はミコトの元カレだ、と告げた。

分析の結果、佐野の首の動脈が裂けている事が判明した。
そこから外傷による事故死だと思われたが、外傷を受けたと思われる時期に疑問が生じていた。

祐は学校帰りに「しあわせの蜂蜜ケーキ」の直売店に行列が出来ているのを見て、思わず店のガラスに石を投げつけ逃げた。
その現場をミコトが目撃する。

夏代は工場を訪れ、佐野にサービス残業が当たり前になっている現状を告発するメールが届いている事を告げ、従業員を守るのが工場長の勤めではないかと詰め寄る。
松永は「自分の家族を守るので精いっぱいだ」と叫んだ後倒れてしまった。
一番残業をしていたのは、他でもない工場長の松永だったのだ。
すべては社長(渋江譲二)による利益優先の無理強いが原因で、松永は半ば脅されるようにして、都合の良い言い訳をさせられていた。

佐野の死因は、外傷性椎骨動脈かい離。外傷を受けたのは死亡事故の約30日前だった。
これはCTにも写らないため、病院の責任ではない。マシントラブルでもないのでバイク屋の責任でもなかった。
可奈子によると、ちょうどその頃バイクで転倒したと言って帰ってきた事があったと言う。
裁判になれば夫の過失も問われ、悪く言われることを可奈子は嫌がった。
そして夏代とミコトにくしゃくしゃになった原稿用紙を見せた。
「未来の夢」と言う題で書かれた祐の作文。
そこには1行「お父さんみたいになりたくない」と書かれていた。
父親が大好きだった息子のつらい一言だった。
ミコトは、事故の正確な日を尋ねた。ちょうど花火が行われていた日だった。

夏代が工場の課長(大塚ヒロタ)に問い合わせると、その日社長から、ケーキを1ダース持って来るよう電話があり、工場長に代わって佐野がバイクで持って行ったのだと言う。

ミコトたちは社長がパーティーを行っていたマンションの場所を調べるが有力な手掛かりがない。
久部がバイクを調べる事を思いつき、事故後バイクを保管しているバイク屋へ向かった。
ちょうどその時期についたと思われる傷には、カラフルな色がついていた。
そんな色の地面はない。マンホールの蓋ではないかと言う久部。
店長の木村は自身のマンホールカードコレクションを見せてくれた。
バイクの傷と同じ色で構成されたマンホールは「西武蔵野市」の物だった。
しかしそれは市内に、2000個もあった。

ミコトと夕子と久部は、2000個のマンホールに事故の痕跡がないか調べる事にした。
地図と照らし合わせ、それぞれがマンホールをチェックすると同期するシステムを作った久部。
そこに「あきちゃん」が応援にやってきた。
ミコトの義弟、秋彦だ。「あきちゃん」が弟であることに落胆する久部はそれを知っていた夕子を責めるのだった。
ミコトはあと一人、待ち合わせていた。

数日前、ミコトは松永が入院する病院を訪れていた。
そこで課長に、マンホールを調べる事を告げ、証拠が出たら松永に裁判で証言して欲しい、とことづける。
「あったことをなかったことにする、そんな大人の姿を見せられたら、子供は石を投げるしかないですよ」
すでに目を覚まし、話を聞いていた松永。

松永は工場に復帰すると、突然ラインを全て停止させた。
そして今日と明日を休みにする、と宣言。
社長は慌てて怒鳴り込んできた。
仕事に対するプライドはないのか、と怒鳴り散らす社長に、松永は「あんたよりプライドはある、商品に愛情もある」とした上で、「人を死なせてまでやることなのか」と詰め寄った。

もう一人の助っ人、それは佐野の息子、祐だった。
なかった事にされるのではないか、と不安がる祐の前に、松永を始めとする従業員たちが集まってきた。

地図上に次々「済」のマークが増えていく事に驚いた久部は、工場の従業員と祐が一緒なって証拠を探す光景に思わずスマホのカメラを向けた。
調べたマンホールが1000を超え、ついに秋彦が事故の痕跡のあるマンホールを見つけた。
マンホールの近くにあるマンションの防犯カメラを確認するミコトたち。
そこにはマンホールで滑り転倒する佐野の姿がしっかり映っていた。

証拠調べから、可奈子の元に帰った祐は、工場の職員たちから父の話を聞いたと言い、楽しかったと笑う。

従業員全員で、社長を訴える事になったと夏代は張り切る。
ミコトはラボに人がいなくなる時間を狙って、神倉の元を訪れると、中堂は誰を殺したのか、と問う。
赤い金魚が出たと聞きつけ、木林の車に乗り込んだ中堂。それを見かけたミコトはこっそり後をつけた。
所沢の葬儀場で、遺族に無断でご遺体の検案を行っているところを目撃。そのために葬儀屋に金を払っている事も知ったのだ。
神倉はその理由をしっていた。ラボにいる理由も。

8年前、日彰医大にいた中堂は、殺された女性の解剖を行った。
それは中堂の恋人だったが、中堂はその事を周りには打ち明けず黙って解剖した。

雑記

事件物ドラマでは良くある「良い感じのBGMをバックに生前の被害者の何気ない幸せな時間が描かれる」シーン。(遺留捜査なんかもこれ多い)わかっていても涙腺が崩壊します。
すぐには気付かなかったんですが、被害者佐野祐斗役は「我が家」の坪倉さんなんですね。良い感じに平凡で善良なお父さん感出てて良かった。
西武蔵野市は架空都市で、マンホールも架空の物だそうで。
手間がかかってますねー。
今回やっと垣間見えた中堂の過去。皮を剥げば肉の塊、と言う発言や解剖台に横たわる悪趣味な行動の理由が想像できて切ない。
木林いわくの「マスゴミ」週間ジャーナルで美談を記事にしようとやる気を見せる久部。
そんな彼を悪い顔で見つめる末次。こっちも裏切られちゃうんでしょうかね。

 

「わろてんか」第19週 第105回『最高のコンビ』

あらすじ

てんは月刊キタムラを創刊し、創刊号でミス・リリコアンドシローの特集をすることを風太に告げる。
風太は興味を持つが、雑誌の価格が安い事で赤字になるのでは、と意見する。
そこに、てんの妹りんがやってきた。
藤岡製薬に広告を出してもらう事で、雑誌の値段を安く抑える事ができたのだ。
化粧品事業も始めた藤岡にとっても、リリコに化粧品を使ってもらえる事は大きなメリットだった。

リリコと四郎は稽古を続けるが、てんはその様子を見て納得がいかない。
自分がどうして2人を面白いと感じたのかがわからなかったからだった。

隼也は風太の指示で、芸人300名の顔と名前を覚えようと楽屋に顔を出していた。
しかし気付けば、お茶くみや買い出しにと雑用に追われるようになる。

丁稚修行など時代遅れだと馬鹿にしていた隼也だったが、芸人の好みなどを聞いてるうちに、相手に興味を持ち始めた。
てんは、愚痴やらを聞いているうちに仲良くなるものだと言い、家訓である「人財」は、損得超えた繋がりを表すのだと諭した。

写真撮影が始まり、楓はリリコに生い立ちを取材。月刊キタムラは万丈目が編集長に納まる事になった。

伊能商会では、専務の山下が、不動産事業での利益の大半をトーキー映画に投資する事について難色を示していた。
栞の経営理念は「自らの利益を度外視して大衆の夢と幸せのために働く」事。
今は思い切って投資すべき、との意見を山下は受け入れるが、北村笑店との提携事業については納得いかない。
社員にも不満が上がっている事を遠まわしに伝えた。

四郎はリリコに促され、本音を口にする。
てんたちが頑張っている姿を見ると、恐怖を覚えるのだと言う。
期待を裏切るのが怖い、と言う四郎。
リリコは自分も怖い、と言う。
しかしプレッシャーを感じているのならちょうどいい。2人して死ぬ気で頑張るだけ、事もなげに言う。
その強さに、四郎は言葉を失う。
2人はさらに稽古に励むのだった。

マンマンでグラスを傾けていた栞。歌子は働きすぎだと心配する。
そこへてんがやってきた。
てんは、ミス・リリコアンドシローは上達しているはずなのに、初めの方が勢いがあって面白かった、と言う。
栞はその勢いの正体、てんが面白いと感じた理由を突き詰めるべきだ、と助言する。
2人の社長は歌子の作ったビフテキを食べ、明日への活力を付けるのだった。

雑記

リリコと四郎の写真撮影は、ミスワカナ・玉松一郎のショットと同じ構図。
モデルになった2人は駆け落ちするほどの大恋愛をしたわけですが、リリコと四郎の関係はこの先どうなっていくのか、楽しみ。

「わろてんか」第19週 第104回『最高のコンビ』

あらすじ

いくら客が笑っても、失敗を笑われる事は芸ではないと憤るリリコ。
新聞では美人女優のあわれな末路、として揶揄されていた。

全国第万歳大会は興行収入も良く、キースとアサリの人気をさらに盛り上げ大成功。
一方で役員会議では、ミス・リリコアンド・シローをこの先どうするかと言う話に。
万丈目は新しい相方を考えた方が良いと助言。
栞はやり遂げる覚悟がないなら、手を引くべきだと手厳しい。

悩んだてんは、藤吉の幻に助けてもらおうと仏壇の前で鈴を鳴らすも何も起こらない。
そこに栞から電話が入る。
栞は昼間の会議で厳しく言い過ぎた事を詫びた。
「人前で悩んだりへこたれたりしない」「一旦やると決めたら諦めない」それが社長の極意なのだと、てんを励ました。
それは全ての映画をトーキーにしようと挑戦する自分への鼓舞でもあった。

自ら希望して、風太に仕事を教わっていた隼也だったが、雑用ばかりを任され、アメリカでの経験が生かせない事に不満を抱いていた。
てんは、リリコと四郎に再び高座に上がるチャンスを与えて欲しい、と風太に直訴する。「道楽ではない」と言うてんの本気に、風太は昼席の前座ならと許可する。

マンマンで、高座に上がれることを喜ぶ一同。四郎も稽古にやる気を見せていた。
女性ならではの広報を考えよう、と言う声かけの元、風鳥亭監修の雑誌、コラボ弁当、ブロマイドの発売などのアイデアが集まる。

雑記

「社長は人前で悩んだりへこたれたりしない」
海外では社長自らが働いたりすると、この会社は危ないのではないか?と思われる事もあるようで。トップはいかに余裕を見せるかと言うのが大事だと聞いたことがあります。「寄席道楽」と揶揄されている栞も、あえて余裕を見せつつ、人知れず悩んでいるのかも知れないですね。

 

「わろてんか」第18週 第103回『女興行師てん』

あらすじ

藤吉の登場に混乱するてんは、これは夢だと思い込む。
藤吉は、北村笑店が大きくなったのはてんの力によるものだ、と認め、ミスリリコ・アンドシローを諦めるなと励ました。
そして「芸人に本気で怒る」のも興行師の仕事だと助言する。

てんが目を覚ますと日はすっかり落ちていた。やはり夢だったのか。
しかしてんはそれを、亡き夫からのメッセージとして受け止める。

四郎を呼んで話を聞くてん。
ベルリンに留学し、自分の楽団を持つこと。それが四郎の夢だった。
万歳はその費用を貯めるため。中途半端な気持ちがリリコに伝わったのだと四郎は言う。
一方で四郎はリリコを女優としてだけでなく音楽の才能もあると認めていた。

マンマンでリリコと四郎を会わせるが、気まずさに目を合わせない2人。
てんはテーブルを叩いて一喝すると、お互い向き合うように言う。
女興行師としての自信はないが、2人を一流に育てるまで腹をくくったのだと言う、てん。
そこに京都まで衣装を調達していたおトキと、台本を書き直した楓がやってくる。
リリコと四郎はそんなてんたちのやる気に、突き動かされる。

風太が万歳の「万」を浪漫の「漫」に変えることを宣言し、「全国第漫才大会」が始まった。
リリコはキースとアサリに宣戦布告する。
しかし初めて高座に上がった四郎は、緊張のあまりセリフを一言も言えない。
リリコが機転をきかし、客の笑いを得る事は出来たが、結局、漫才大会はキースとアサリの優勝で幕を閉じるのだった。

雑記

アドリブ漫才を見て「大助花子」みたいだなと思い、調べたのですが、こちらはわざと鈍重に振る舞っているだけのようです。
ただ花子さんのまくしたてるような話術は「初代ミス・ワカナ(リリコのモデルと言われている)の再来」と賞賛されているんですね。
それにしても、キースがじわじわとカッコ良さをアピールしてくる事。
リリコ同様にプロ意識がとても高く、でも風太や万丈目のように女だと馬鹿にすることもなく、正々堂々ライバルとして受け止めるあたりの懐の深さ。声も良いし背も高いしでほれぼれします。