アウトライン~ドラマのネタバレあらすじ・感想

文章の練習がてら、ドラマのあらすじをまとめています

アンナチュラル#2

あらすじ

事件現場に呼ばれ駆けつけた三澄ミコト(石原さとみ)、東海林夕子(市川実日子)、久部六郎(窪田正孝)。
しかし発足まだ2年のUDIラボの知名度は低く、大学にいたころからの知り合いでもある毛利忠治(大倉孝二)によってようやく現場に入る事が出来た。

毛利が事件が練炭による一家心中だと言うと、久部は思わず声を上げた。

ミコトの本名は雨宮美琴。
雨宮総合病院院長の雨宮英二を父に持ち、母、祥子(細野今日子)と兄との4人家族だった。
一家心中の末、ミコトだけが助かり、父の妹夫婦が養子として引き取ることになったのだ。
そんな過去を知ってか知らずか、夕子はミコトを練炭のエキスパートだと言い、ミコトは練炭はお勧めしないと笑う。

遺体を発見したのは郵便配達員だった。
ポストに配達員宛ての手紙が貼ってあり、そこに練炭を焚いたことが記されていたため通報。
現場では4人が遺体で発見された。
集団自殺で処理しようとする毛利だったが、ミコトはきっちり調べるつもりだと言う。

亡くなっていた4人は赤の他人だった。
家主の佐藤正一は2年前に離婚、リストラ対象になっていることを悩んでいた。
佐藤は他の3人と自殺志願者の集まるサイトで知り合ったと思われる。
練炭を用意したのも彼だ。
次々と自殺を裏付ける情報を話す毛利。
中堂は現場の状況だけで良いと怒鳴りつける。

身元が判明するなか、唯一20歳前後の女性(菅野莉央)だけは未だ身元不明だった。
ミコトは彼女の死因を他の3人とは違う「凍死」だと判断する。
さらに「ユキオトコノイ タスケテ花」と書かれた紙が胃の中から見つかる。
状況から、本人が自ら飲み込んだものと思われた。

 

毛利は佐藤が交際中の女性を殺して自分も死のうとした無理心中だと推測。
「無理心中」の言葉に、ミコトは嫌悪感を見せ、それは「マーダー・スーサイド(murder-suicide)」すなわち、殺人とそれに伴う犯人の自殺に過ぎないと言い切る。

久部が夕子に、ミコトが練炭に詳しい理由を尋ねる。
夕子はミコトがそれを研究し、論文も書いていた事を教えた。

ミコトの論文。それはまさに自分自身の事件について考察されたものだった。
事件の概要はこうだった。
自殺を図ったのは母親。夫と息子に睡眠薬入りの紅茶を飲ませた。
別室に寝ていた娘も一酸化炭素を吸う。
あと30分発見が遅れていたら脳に障害が残った。

久部はミコトだけ別室にいた事に疑問を感じた。もしかすると犯人は父親で、母親は娘を隣室へ逃がしたのではないかと思ったのだ。
中堂はどちらが犯人でも親に殺されたことに変わりがないと言う。
そして生き残った子は犯罪者になってもおかしくない、とも。
否定する久部に中堂は「絶望するには十分だ」と言う。

ミコトは坂の下法律事務所へ来ていた。そこで働いている夏代(薬師丸ひろ子)に会うためだ。
改めて彼氏と別れた事を報告するミコト。相手にも悪いところがあったのだと慰める夏代に、自分は結婚に向いていないのだと答えた。

身元不明の女性は「花」と呼ばれた。
花は一度全身の血液が凍っていた事がわかった。低温の場所に置かれ急速に凍死したのだ。
家出した娘、松倉花ではないか、と両親が遺体の確認にやってくる。
しかし一目見た瞬間、全くの人違いだとわかり、妻の智恵(森谷ふみ)は夫の幸太(麻倉卓也)に詰め寄り、夫婦喧嘩になってしまう。
その様子に、母親が娘を私物化していると感じたミコトは、そういう親が無理心中をするのだと秘かに憤った。

被害者の髪についていた塩は海水だと予測。佐藤が三鷹水産で働いている事を突き止めていた警察は、そこの冷凍倉庫が殺害が現場だと見込んだ。

一方ミコトは、発見時には一酸化炭素濃度がかなり低くなっていた事に注目していた。
佐藤ではない別の人物によって一度部屋のドアを開けたのではないかと言う。
その人物が花を部屋に入れたのだ。

警察の捜査で、花のペンダントから彼女がガールズバーで「ミケ」と名乗って働いていた事が判明。
普段はネットカフェで暮らしている事もわかった。そこでは「三毛猫」と偽名を使っていた。

神倉から、事件が佐藤による無理心中で幕引きされると聞かされたミコト。
ミコトは「タスケテ」と言う花の言葉を挙げ「生きてる時も助けられずに、死んでからも見なかったことにするんですか」と反発する。

ミコトは久部にバイクを出してくれるよう頼み、温泉へ行こうと誘う。
どぎまぎする久部だったが、行先は足湯のある観光地だった。
その湯を検査キットで調べるミコト。成分は被害者の髪についていた塩と酷似していた。
さらに被害者の胃の中から見つかった牛肉の3倍のグリコーゲンを持つ肉、鹿肉も名産だ。
スーパーで被害者が食べたと思われるおにぎりとサンドイッチを購入した。
しかしおにぎりは大きく、食べた量とも合致しない。ミコトは誰かと半分こしたのではないかと考えていた。

警察は佐藤とミケとの関係も出てこず、三鷹水産でも証拠が出てこない。
そこに佐藤が利用していたサイトが突然閉鎖されたことを知り、毛利はその管理人を調べることにした。

ミコトは途中の民家に止まっていた冷凍トラックに目を付ける。
近くには温泉水から引いた水道もあった。
トラックの荷台に入ると、そこには結束バンド。被害者の手首の擦り傷と一致する。
さらに飲み込んだ紙と合致するメモ用紙も見つかる。そこには同じ字体の文字が残されていた。二つを合わせると、「ユキオトコノ イエ タスケテ 花 イル」
花は被害者ではなく、監禁されている「もう一人」を指していた。おにぎりは被害者と花で分け合って食べていたのだ。
しかし、ミコトと久部に気付いた犯人に扉を閉められ冷凍庫が作動させられてしまう。

毛利は自殺サイトの運営者である小関浩二(ニクまろ)を訪れていた。
小関は集団自殺が起きてしまった事と、「ユキ」のハンドルネームで女性を装った男が、自殺志願者の女性に声をかけまくっていたために閉鎖したのだという。

その「ユキ」はミコトと久部を乗せたトラックを運転し始めた。
ユキオトコは「ユキは男」と言う意味だった。
ミコトは久部に時間を計るよう言うと、ミケの行動を再現。彼女が寒さに震える手で必死に友人を救おうとしていた事に感心する。
そして携帯が繋がる事を確認すると、UDIラボに電話する。
電話に出たのは中堂だった。状況を説明するミコトに中堂は現在地を尋ねるが、ミコトのガラケーしかない状態ではそれもわからない。

そうこうしているうちに、ユキはトラックごと池に落としてしまう。
ミコトは入ってきた水を急いでキットで検査。水質を知らせる。
久部が見つけた書類から、犯人の名前「大沼悟」を告げると電話は切れてしまった。

中堂は戻ってきた神倉に救助の電話を入れるよう頼み、自らはミコトの現在地を突き止めようと急いで調べ始めた。

首元まで水に浸かりながらも「人間は意外としぶとい」と言うミコト。
久部はミコトに、一家心中で女の子だけが生き残ったのは母親が助けたからなのか、と問う。
ミコトは、”女の子”は母親に練炭を焚くのを手伝わされた。と言う。
その上で、ラムネと称した睡眠薬を飲んでその部屋で寝るように言われたのだ。
しかしラムネはまずかったため、女の子は吐き出してしまった。
母親は眠ってしまい、練炭を焚いた部屋は暑すぎたために、女の子は自ら部屋を出た。

久部を巻き込んでしまった事を謝るミコト。お詫びに明日の夜おごる、と約束する。二人は「明日」と呟くのだった。

そこへ救助がやってきて、ミコトと久部は間一髪助かった。
監禁されていた松倉花(松村沙友理)も助けられ、ユキこと大沼悟(栄信)も逮捕される。

花は、監禁されていた時に、ミケが白夜に憧れていた事を話していた。
そして「ここを出られたら白夜を見に行こう」とお互い励まし合っていた。
焼き場に入るミケの棺を見つめながら、「いつか行きます。絶対見に行きます」と誓う花だった。
葬儀社の木林(竜星涼)は、表に「マス”ゴミ”」が来ているから、と裏口から出る事を花に勧めた。

ミコトは助けてくれた中堂に礼を言い食事に誘うが、「(感謝してる)なら話しかけるな、バカが」とそっけなく言われてしまう。

久部は中堂の言葉を思い出し、ミコトは絶望しないのかと尋ねるが、ミコトは絶望している暇があったら美味い物食べて寝るかな、と笑顔で返すだけだった。

久部の携帯に末次から電話がかかる。
久部は「事件の事はまた」と切った。
末次は週刊ジャーナルの編集者。久部はUDIに潜入し、ネタを提供する「ネズミ(スパイ)」だった。

雑記

忙しくて事件性がないと思われる現場にまで来られない検視官は「内野」(「臨場」で検視官・倉石を演じてたのが”内野聖陽”)さん。順番待ちの科捜研「沢口靖子は忙しいの」、ちょこちょこ他局のネタが入ってくるのが面白い。
それにしてもミコトの過去が重すぎた。無表情で睡眠薬をぼりぼりむさぼる母親の姿がホラー。一体何があって心中にまで思いつめたのやら。
安い時給でアルバイトに来た久部くん。法医学を軽蔑するような言葉、前回、馬場路子を犯人だと思い込みグイグイ追及する姿。
マスコミのスパイと知って「ああ」と納得ともガッカリとも取れる気持ちに。
「ミケ」役の菅野莉央さん、切れ長な目のミステリアスな美女ですけど、「仄暗い水の底から」で黒木瞳の娘、郁子ちゃんを演じてた方です。大人になったなあ。
中堂さん、どうかなーって思ってましたが、必死で助けようと奮闘する姿、カッコよくてやられてしまいました。お礼を憮然と断るセリフすらキュンとした!