アウトライン~ドラマのネタバレあらすじ・感想

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「わろてんか」第18週 第100回『女興行師てん』

あらすじ

多角的な経営で大企業に成長していた伊能商会。
社長である栞の元を、てんとリリコが訪れていた。
てんは女流しゃべくり万歳のスタアとして、リリコを北村笑店に移籍させたい、と言う。
驚く栞だったが、映画はやりきったと感じていたリリコは、芸人への意欲を新たにしていた。
栞は撮影中の映画を完成させること、芸人として成功したら、また映画に出演する事を条件に移籍を認める。

風太はリリコの移籍に反対だった。女義太夫として活躍していたのは昔のこと。
今のリリコは通用しないと考えていたからだ。
北村笑店の社員たちは、万歳大会の準備に大忙しで、てんに協力する人手も足りなかった。

洋食マンマンでてんとおトキ、リリコの三人はこれかの方針を話し合う。
てんは、リリコの歌を生かした流行歌万歳をやってはどうかと言う。
問題は相方だった。
リリコの隣に並ぶなら美男子が良い、と言う歌子に、キースは万歳は顔でやるのではないと横やりを入れる。
万丈目も、万歳を引っ張るのは男であって、女は隣で頷いていれば良いと続ける。
自らも夫婦万歳時代に馬鹿にされた経験のある歌子は、2人を一喝して追い出した。

てんは女流万歳作家を募集し、面接を行っていた。
だが集まるのは文学趣味の女性ばかりで今一つ。
てんは作家にはお笑いが好きな女性が良いと考えていた。
そこに次の面接希望者が入ってきた。杉田楓だった。
楓は「うちを採用せえへんかったら、北村笑店にとって大損です」と堂々と宣言するのだった。

てんは楓をリリコに紹介した。
リリコは新聞記者でいた方が良かったのではないかと尋ねる。
楓は新聞社は男社会で女の意見が通らないと言う。万歳ならば思う存分女性の考えや気持ちを表現できると考えていた。
さらには、藤吉やてんの手伝いがしたいと言う思いもあったのだ。

晴れて作家として採用された楓だったが、万丈目と風太は多忙を理由に指導はできないと邪険に扱う。
てんは男性万歳作家も募集していた事を打ち明け、履歴書や参考に書いてもらった台本などを渡す。
売れっ子だけでなく、若手や芽の出ない芸人たちのネタにも作家をつければ、彼らの人気を後押し出来るかもしれない、と万丈目は喜ぶ。
てんは、これを機に北村笑店に文芸部を設立しようと提案。
万丈目が部長に就いた。

てんは作家が決まったことを栞に伝えてた。
着実に進めていくてんを讃える栞。てんは自信とやる気を新たにした。
一方で伊能商会の専務、山下勝利は栞が北村笑店に関わる事を「寄席道楽」と言って嫌っていた。
全ての映画をトーキーにしたことで、弁士と楽士から大きな不満が巻き起こっていたからだ。

文芸部では万丈目が、コンビの特色に合わせた台本を書くよう指示を飛ばしていた。
キースは若手たちの万歳大会に向けての野心を感じ、負けていられない、と自分たちも万歳大会に出る事を決意する。

てんはリリコにも万歳大会に出るよう誘う。
楓は流行歌を扱うのなら楽器も西洋の楽器を使ってはどうかと提案した。

外ではトーキー映画に反対する楽士たちが、デモ行進を行っていた。
撮影に向かって急いでいたリリコは、その中の一人、川上四郎とぶつかってしまう。

雑記

ここまで楓さんが出てくるとは思っていませんでした。
好きなキャラクターなので嬉しいです。
楓さんの履歴書には、経歴に「北村米問屋 営業部勤務」の文字が。
先に新聞社を辞めてしまっていたのも楓さんのハッキリした攻めの性格を表しているようです。
以前にも触れたのですが、弁士はその話術で芸人に転職して活躍する人も少なくなかったとか。きっとこの先、持ちつ持たれつで丸く収めていくんでしょうね。
あさイチの朝ドラ受けでは「伊能ちゃんはてんちゃんに甘わー」と苦言の有働さん。
ゲストは伊能(高橋一生)と同じ事務所の六角精児さん。
六角さんは「団吾師匠(波岡一喜)」と良く遊ばれるようです(笑)