アウトライン~ドラマのネタバレあらすじ・感想

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「わろてんか」第17週 第101回 『女興行師てん』

あらすじ

栞がリリコの相方にどうかと一人の男を連れてくる。
てんやリリコたちは、栞の紹介なら男前に違いない、と期待するが、やってきたのはメガネの小太りの冴えない男だった。
活動写真で伴奏の楽士をしていた川上四郎。リリコはその顔を見て驚いた。
先日ぶつかったあの男だった。
音楽学校卒の優秀なピアニストだと言うが、楓を筆頭に不満は収まらない。
栞はともかく演奏を聞いて欲しいと言う。

四郎は「チャルダッシュ」を慣れた手つきで演奏。てんたちは興奮して拍手を送るが、リリコは四郎が気に入らない。
ぼそぼそと口ごもる癖を始め、何もかも好みではないとはねつける。
演奏は良かったと褒める歌子に、何度もズレてた音があったと指摘。
気分を悪くした四郎は、栞に万歳の相方を断り出て行ってしまう。

風太は楽器の演奏ができるからと言って万歳師になれるわけではない、と言い、スタア発掘は簡単じゃない、とてんの甘さを責める。

キースとアサリの稽古中に楓が遭遇。
リリコが優勝宣言したため、楓に対しても敵意むき出しの2人。
アサリは女に負けたら笑いもんや、と言い、楓の怒りを買う。
てんとキースが間に入るも、キースは、相手が男だろうと女だろうと自分たちは負けるわけに行かない、と闘志を燃やした。

栞は四郎を食事に誘い、仕事をあっせんできなかったことを謝罪した。
クラシックピアノでやって行きたかった四郎は、元々、楽士になりたかったわけではないと言う。
ましてや万歳、それもリリコのような偉そうな女の伴奏はしたくない、と。
そこへ、てんとリリコがやってきた。
リリコは四郎の言葉に腹を立てるが、てんと栞は偶然を装って相席する。
てんと栞の思惑に気付いていたリリコは、四郎に、マンマンで流しの仕事でもやれば良い、と言う。
その言葉を待ちかねていたように、四郎は再びアコーディオンを取り出し「チャルダッシュ」を演奏する。
今度は音が合っている事に気付いたリリコ。
アコーディオンの修理をした事を得意げに語る四郎に、リリコは再び腹を立てる。
リリコは音がずれている事に気付いていながら、素人にはわからないだろうと、そのまま演奏していた四郎の態度が気に入らなかったのだ。
2人は再び言い合いになり、てんや栞が止めるのも聞かず、マンマンを出て行ってしまう。

困り果てたてんは、女万歳師に否定的な風太に相談するわけにもいかず、亀井に話をする。
亀井は、自分に任せて欲しいと自信ありげに笑った。

風鳥亭にリリコと四郎を迎えると、てんは四郎の前に支度金を用意する。
目の前の札束を見て気持ちが揺れる四郎だったが、受け取ることは、リリコの手前プライドが許さない。
リリコも四郎と組むつもりはないと頑なだ。
すると突然、亀井が泣き落としにかかった。楓やてん、おトキもそれに続き、リリコはたまらず四郎と組んでやっても良いと承諾。
四郎は慌てるが、札束を握らされ、すっかりコンビ結成の流れになるのだった。

雑記

「リリコはプロ意識の人」改めて認識させられた回でした。
楽士も嫌々、素人の前では上から目線で演奏。それも全てリリコに見透かされていた四郎。
チャルダッシュは難しい曲として有名で、技巧に走る辺りも四郎の性格を表しているような気がします。
あとは、亀井による新喜劇的コントが見られて満足です(笑)
あの抜け目のなさ、実に亀井らしい!
情に訴えかけられると断れないリリコ、(乙女組以来)再びって感じですね。